エネルギーや環境、機械システムといったさまざまな分野で、スタートアップ・中小企業・大学・研究者などを対象に支援を行う「NEDO」。
あまりに事業が多いため「どんな支援策があるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業」について、基本情報や2021年度の公募概要を解説していきます。
「自分たちにピッタリの助成金を探している」という経営者の方は、ぜひご覧ください。
NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業」とは?
まずは、NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業」の基本情報をご紹介します。
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)とは?
NEDO(New Energy and Industrial Technology Development Organization)とは、「エネルギー・地球環境問題の解決」と「産業技術力の強化」を目的に、技術シーズの発掘から中長期的プロジェクトの推進、技術開発マネジメント関連業務などを行う国立の法人です。
団体の正式名称は「国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」で経済産業省の所管。
日本最大級の公的研究開発マネジメント機関であり、職員数は1256名です(2021年4月1日現在)。
NEDOの前身の「新エネルギー総合開発機構」は、新たなエネルギー開発の先導役として1980年に設立。
のちに産業技術に関する研究開発業務が追加され、2015年に現在の名称に変更となりました。
2021年度には、次のテーマの公募型事業を行っています。
- 研究開発型スタートアップ支援事業
○起業前からEXITまでのシームレスな支援事業 - 次世代プロジェクトシーズ発掘事業
○新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業
○脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム
○課題解決型福祉用具実用化開発支援事業 など - 研究開発成果の実用化・事業化支援
○NEDO先導研究プログラム
○官民による若手研究者発掘支援事業
また、NEDOは公式のウェブサイトだけでなく、ツイッターやYoutubeチャンネルなども開設していますので、情報を得たい方はぜひご覧ください。
(参考)
・NEDO 公式サイト
・@nedo_info (NEDO 公式Twitterアカウント)
・NEDO Channel(Youtubeチャンネル)
・NEDO(facebook)
NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業」とは?
NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業」とは、企業、大学、研究機関などがもつ技術の発掘から事業化までを推進して、研究開発型スタートアップの創出・育成を図り、経済活性化や新規産業・雇用の創出につなげる事業です。
事業期間は2014~2023年度とされており、2021年度の予算は19.8億円。
2021年度の「研究開発型スタートアップ支援事業」では、下表の事業・プログラムが実施されています。
事業名称 | 対象技術分野 | 対象者等 | 事業内容 |
---|---|---|---|
①大学、研究機関、スタートアップの起業家の育成支援:NEDO Technology Commercialization Program (TCP) |
新規性・革新性の高い技術・分野横断 | 企業・大学等の個人 | 技術シーズの事業化やそのプロセスに関心を有する国内の大学・研究機関等に在籍する研究員、大学院生、学部生であって、将来起業することを視野に入れている人を対象に、ビジネスプラン作成のための研修と、プラン発表の機会を提供する |
②研究開発型スタートアップを目指す起業家候補のための事業化/PoC支援:NEDO Entrepreneurs Program(NEP) | 新規性・革新性の高い技術・分野横断 | 事業構想を有する 起業家候補人材 |
技術シーズを活用した事業構想を有する起業家候補人材に対し、事業化支援人材(カタライザー)による指導・助言の機会提供など、研究開発型スタートアップを立ち上げるための活動を支援する |
③シード期の研究開発型スタートアップ(STS:Seed-stage Technology-based Startups)に対する事業化支援 | 新規・革新性の高い技術・分野横断 | シード期の研究開発型スタートアップ | 具体的な技術シーズを活用した事業構想を持ち、NEDO が認定したベンチャーキャピタル等が出資を行うシード期の研究開発型スタートアップに対して、事業化のための助成を行う |
④事業会社・VC・研究機関等と連携した事業化支援:Product Commercialization Alliance(PCA) | 新規性・革新性の 高い技術・分野横断 |
研究開発型 スタートアップ |
提案時から数年で継続的な売り上げをたてる具体的な計画がある研究開発型スタートアップ(PCA)を支援する |
⑤経済構造の転換に資するスタートアップの事業化促進事業:Promotion of Technology Startups that Innovatively Respond to Economic Changes to Yield Social Benefits.(TRY) | 経済産業省所管の鉱工業技術 | 研究開発型スタートアップ | 社会構造の転換から生じる市場の変化の兆しを得ており、この機会を大きなチャンスと捉えて 社会インパクトの大きな事業転換を狙って動き出している研究開発型スタートアップを支援する |
⑥社会ニーズ・政策課題に基づく研究開発テーマ解決にチャレンジするスタートアップを支援:SBIR推進プログラム(Small Business Innovation Research)フェーズ1 |
各省庁ニーズに基づく研究開発課題 | 研究開発型スタートアップ | 政府機関が解決を目指す社会課題を基に研究開発テーマを設定し、その解決に資する研究開発成果を円滑に社会実装しイノベーション創出につなげるスタートアップや中小企業を支援する |
「研究開発型スタートアップ支援事業」の各事業を事業規模(縦軸)と活用シーン(横軸)で比較すると、全体像は下図のとおりです。
2021年度の研究開発型スタートアップ支援事業 公募概要
次に、2021年度の「研究開発型スタートアップ支援事業」における各事業の公募概要をご紹介します。
[2021年度公募①]大学、研究機関、スタートアップの起業家の育成支援:TCP
大学、研究機関、スタートアップの起業家の育成支援プログラム(TCP:NEDO Technology Commercialization Program)は、技術を基に起業して事業を大きく拡大させたいと考えている起業家、起業家予備群、起業意識のある研究者などを支援するためのプログラムです。
TCP:事業の流れ
TCP2021の事業の流れは下図のとおり。
2021年度に一般公募は行われません。
NEDO連携プログラム・イベントに参加し、NEDO賞を受賞した人がプログラムに参加可能となります。
プログラム参加後は、TCPメンターの指導を受けながら、ビジネスプランをブラッシュアップし、一次ピッチ審査会に出場。
一次ピッチ審査会の優秀者は本選審査申請書をNEDOへ提出し、書面技術評価を経てNEDO TCP最終審査会に出場します。
TCP:イベントのスケジュール
TCPのイベントのスケジュールは、次のようになっています。
- ピッチイベント(一次審査)
・日時:2021年12月開催予定
・開催方法:オンライン開催予定 - 最終審査会
・日時:2022年2月開催予定
・開催方法:未定
TCP:参加要件
TCPの参加要件は、次の1~3を全て満たす者です。
- 2021年度TCP参加時に起業していない個人、研究者又は研究チーム
- 具体的な技術シーズを活用し、それに基づく事業構想を有する起業家であって、我が国の経済活性化に寄与すると認められる応募内容であること
- 反社会的勢力又はそれに関わる者との関与が無いこと
TCP:参加者への特典
TCPの参加者には、次のような特典があります。
- 参加者への特典
・ビジネスプランの添削(審査対象のプランのみ)
・ピッチコンテストに向けた全体研修(起業塾)
・国内またはシリコンバレーのメンターによる個別メンタリングの実施
・ピッチコンテストでのプレゼンテーション発表
・投資家や企業等とのネットワーク構築機会の提供 - 一次審査通過者(TCPファイナリスト)への特典(10チーム程度)
・最終審査会にて、投資家等を前にしたプレゼンテーション機会の提供
・最終審査会でのポスター発表
・賞状の授与 - 優秀者への特典
・NEDOが公募するNEDO Entrepreneurs Program(NEP)への優遇(条件を満たした場合のみ)
・個別指導によるNEDO Entrepreneurs Program(NEP)などの上位プログラムへの誘導
・終了後もNEDOによる継続した起業支援
・賞状の授与
なおTCPの詳細は、こちらのサイトでご確認ください。
・NEDO 公式サイト:NEDO TCP(Technology Commercialization Program)
[2021年度公募②]研究開発型スタートアップを目指す起業家候補のための事業化/PoC支援:NEP
研究開発型スタートアップを目指す起業家候補のための事業化/PoC支援(NEP:NEDO Entrepreneurs Program)とは、具体的な技術シーズを活用した事業構想を有する『起業家候補人材』に助成金を交付する事業です。
NEPの採択者は、NEDO が委嘱する事業化支援人材によるハンズオン支援を受けながら、事業化可能性の調査や事業化促進に向けた研究開発、実証などの活動を行います。
2021年度の公募では、応募要件や支援内容、事業期間に応じて、次の3つの応募タイプがあります。
- NEPタイプA[個人]
- NEPタイプA[法人]
- NEPタイプB
NEP:事業の流れ
NEPの事業の流れは下図のとおりです。
NEP:公募のスケジュール
NEPの公募スケジュールは、次のとおりです。
- 第1回公募:2021年4月1日~2021年5月17日
- 第2回公募:2021年10月8日~11月30日
なお、第1回公募実施の結果、75件の提案があり、審査の結果28件の実施予定先が決定されています。
・NEDO 公式サイト:NEP助成金交付予定先の提案書受理番号一覧
NEP:助成事業対象者
NEPの助成事業対象者は、以下のようになります。
- 個人・チーム(研究機関や企業等に所属している者を含む):
いずれのタイプにも応募が可能。ただし、NEPタイプA[法人]、NEPタイプBは、交付申請書の提出までに法人を設立予定の応募者に限る - 法人(応募事業を実施するために設立した法人):
NEPタイプA[法人]、NEPタイプBに応募が可能。ただし、下記の条件を満たす法人に限る
【応募可能な法人の条件】
- 設立当初より本応募事業を事業化することを目的としている法人である
- すでに事業活動を行っている法人による「既存事業の拡大」や「新規事業の創出」ではない
- 本応募事業にて、売上を計上及びその為の活動を開始していない法人(営業外収益は除く)である
- 事業化に向けた資金として、出資・融資等の投資を受けていない
- 事業化に向けた資金として、公的機関・民間企業を問わず助成金・補助金等を合計500万円以上、受けていないこと。ただし、『法人設立前に参加したビジネスコンテスト等のイベントによる賞金・特典等』、及び『過去のNEP事業による助成金』は、この合計金額には含めない
- 雇用保険に加入義務のある労働者を雇用していない
NEP:助成金額上限
NEPの助成金額の上限はこちらです。
- NEPタイプA[個人]、及びNEPタイプA[法人]:500万円(税抜)
- NEPタイプB:3000万円(税抜)
NEP:助成対象経費
NEPの助成対象経費は、「事業化を進めるために必要な、研究開発や市場調査に係る経費」となります。
NEP:対象技術
NEPの対象技術は、次のとおりです。
- 経済産業省所管の鉱工業技術(例えば、ロボティクス、AI、エレクトロニクス、IoT、環境、素材、医療機器、ライフサイエンス、バイオテクノロジー、航空宇宙等。但し、原子力に係るものを除く)である
- 具体的な技術シーズであって、研究開発要素があることが想定されること。たとえば、スマートフォンのアプリ開発のためのソフトウェアのコーディングなど、技術的要素が薄いものや、既存製品(購入品)を利用しただけのものについては対象外
- 競争力強化のためのイノベーションを創出しうるものである
なおNEPの詳細は、こちらのサイトでご確認ください。
・NEDO 公式サイト:2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/NEDO Entrepreneurs Program(NEP)」に係る第2回公募について
[2021年度公募③]シード期の研究開発型スタートアップ(STS)への事業化支援
シード期の研究開発型スタートアップ(STS:Seed-stage Technology-based Startups)への事業化支援とは、NEDOが認定したベンチャーキャピタルなどが出資するスタートアップ企業に助成金を交付する事業です。
2021年度公募では、幅広いフェーズに対応するため、事業期間・助成額が異なる2つのコースが用意されました。
- STSコース:支援期間は交付決定日から最大1.5年以内
- STS2コース:支援期間は交付決定日から最大2年以内
認定VCは、こちらで公表されています。
・NEDO 公式サイト:認定VC一覧
STS:事業の流れ
STSの事業の流れは、下図のとおりです。
STS:公募のスケジュール
STSの公募のスケジュールは以下のようになっています。
- 第1回公募:2021年1月25日~3月4日、交付決定5件/応募17件(3.4倍)
- 第2回公募:2021年5月17日~6月24日
- 第3回公募:2021年9月14日~10月19日
なお、公募実施の結果、以下の実施予定先が決定しました。
- 第1回:17件の提案があり、5件の実施予定先が決定
・NEDO 公式サイト:第1回STS交付決定事業者 - 第2回:19件の提案があり、10件の実施予定先が決定
・NEDO 公式サイト:第2回STS交付決定事業者
STS:助成事業対象者
STSの支援対象者は、シード期の研究開発型スタートアップ企業(STS)です。
対象者のおもな要件は次のようになります。
- 日本登記された法人である
- 特定の技術シーズを有し、その実用化開発と事業化を行うシード期の研究開発型スタートアップである
- 認定VCから助成対象費用の1/3以上の出資を公募要領で定める期日以降に受けている。または今後出資が予定されている
- 競争力強化のためのイノベーションを創出しうるものである
STS:助成金額と助成率
STSの助成金額と助成率は、下表のとおりです。
助成金額 | 助成率 | |
---|---|---|
STSコース | 最大7,000万円まで | 助成対象費用の2/3以内 |
STS2コース | 最大2億円まで | 助成対象費用の2/3以内 |
STS:助成対象経費
STSの助成対象経費は、「技術シーズの事業化に必要な経費(実用化開発、企業化可能性調査など)」です。
なおSTS公募の詳細は、こちらのサイトでご確認ください。
・NEDO 公式サイト:2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援」に係る第1回公募について
[2021年度公募④]研究開発型スタートアップ支援事業:PCA
研究開発型スタートアップ支援事業(PCA:Product Commercialization Alliance)とは、提案時から数年で継続的な売り上げをたてる具体的な計画があるスタートアップ企業に助成金を交付する事業です。
PCA:事業の流れ
PCAの事業の流れは下図のとおりです。
PCA:公募のスケジュール
PCAの公募のスケジュールは以下のとおり。
- 2021年2月26日~4月5日
なお、実施の結果17件の提案があり、審査の結果5件の実施予定先が決定されています。
・NEDO 公式サイト:PCA 交付決定事業者
PCA:助成事業対象者
PCAの助成事業対象者は、次の要件のどちらも満たす事業者です。
- 具体的な技術シーズを活用し、事業会社と連携する事業構想を持ち、提案時から数年で継続的な売り上げをたてる具体的な計画がある研究開発型スタートアップ
- 中小企業要件を満たす本邦法人であって、その事業活動に係る主たる技術開発および意思決定のための拠点を日本国内に有する
PCA:助成金額と助成率
PCAの助成金額は原則2.5億円まで、助成率は助成対象経費の2/3以下です。
PCA:助成対象経費
PCAの助成対象経費は、「事業化に係る経費(実用化可能性調査費、実用化開発費、労務費等を含む)」です。
なおPCA公募の詳細は、こちらのサイトでご確認ください。
・NEDO 公式サイト:2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/Product Commercialization Alliance(PCA)」に係る公募について
[2021年度公募⑤]経済構造の転換に資するスタートアップの事業化促進事業:TRY
経済構造の転換に資するスタートアップの事業化促進事業(TRY:Promotion of Technology Startups that Innovatively Respond to Economic Changes to Yield Social Benefits.)とは、2020年初頭からの急激な市場環境の変化をチャンスと捉えた、具体的な事業計画がある研究開発型スタートアップに助成金を交付する事業です。
TRY:事業の流れ
TRYの事業の流れは下図のとおり。
TRY:公募のスケジュール
TRYの公募のスケジュールは、以下のようになっています。
- 第1回公募:2021年2月25日(木)~2021年4月5日
- 第2回公募:2021年8月2日(月)~2021年9月27日
なお、第1回公募実施の結果19件の提案があり、審査の結果4件の実施予定先が決定されています。
・NEDO 公式サイト:TRY交付決定事業者
TRY:助成事業対象者
TRYの助成事業対象者は、次の要件をすべて満たすスタートアップ企業です。
- 提案時から数年で継続的な売り上げをたてる具体的な計画があり、新しい社会様式の実現に向けて事業転換を行う研究開発型スタートアップ
- 中小企業要件を満たす本邦法人であって、その事業活動に係る主たる技術開発および意思決定のための拠点を日本国内に有する
- 提案日時点にベンチャーキャピタルからの出資を既に受けている
TRY:助成金額と助成率
TRYの助成金額は原則1億円まで、助成率は助成対象経費の2/3以下です。
TRY:助成対象経費
TRYの助成対象経費は、「事業化に係る経費(実用化可能性調査費、実用化開発費、労務費等を含む)」となります。
TRY:対象技術
TRYの対象技術は次のとおりです。
- 経済産業省所管の鉱工業技術(例えば、ロボティクス、AI、エレクトロニクス、IoT、クリーンテクノロジー、素材、医療機器、ライフサイエンス、バイオテクノロジー技術、航空宇宙等。但し、原子力に係るものは除く。)のうち、新しい社会様式の実現に資する技術開発
- 具体的技術シーズであって、研究開発要素があることが想定されること。例えば、スマートフォンのアプリ開発のためのソフトウェアのコーディングなど、技術的要素が薄いものや、既存製品(購入品)を利用しただけのものについては対象外
- 競争力強化のためのイノベーションを創出しうるもの
なおTRYの公募詳細は、こちらのサイトでご確認ください。
・NEDO 公式サイト:2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/経済構造の転換に資するスタートアップの事業化促進事業(TRY)」に係る公募について
[2021年度公募⑥]SBIR推進プログラム
SBIR(Small Business Innovation Research)推進プログラムとは、政府が提示する研究開発課題に取り組む中小企業・スタートアップ企業の研究開発および事業化を支援するプログラムです。
研究開発課題の解決に資する内容であって、将来の研究開発成果の社会実装に向けた実現可能性や技術的または商業的な潜在を判断するために実施する概念実証(POC)、実現可能性調査(FS)を、審査で選ばれた事業者に「委託」します。
SBIR:事業の流れ
SBIR推進プログラムの事業の流れは下図のとおり。
なお、2021年度はフェーズ1のみの公募となります。
SBIR:公募のスケジュール
SBIR推進プログラムの公募のスケジュールは、次のとおりです。
- 応募受付:2021年8月16日~2021年9月17日
- 公募審査:2021年9月17日~2021年11月上旬
- 採択決定、実施計画書作成・契約手続き:2021年11月中旬
- フェーズ1事業実施:2021年11月~2022年3月
- 事業終了(実績報告等の提出):2022年3月末
- フォローアップ調査:終了後
SBIR:支援対象者
SBIR推進プログラムの支援対象者は、中小企業・スタートアップ企業です。
学術研究機関などは、再委託・共同実施により参画可能となります。
SBIR:委託費
SBIR推進プログラムの委託費は、最大1,500万円です。
SBIR:研究開発テーマ
SBIR推進プログラムの対象となる研究開発テーマは、下表のとおりです。
番号 | 研究開発テーマ |
---|---|
1 | 人とコミュニケーションが取れるロボット技術の研究開発 |
2 | ゲート型量子コンピュータの利活用に向けた、制御システムの設計や、アプリケー ションソフトウェアの開発 |
3 | 農林水産業・食品産業の課題解決に貢献する研究開発 |
4 | IoT等の活用による内航近代化 |
5 | 静止衛星ひまわりのデータを用いた社会課題解決に貢献する新たなサービス開発 |
6 | 社会インフラの維持管理に貢献する研究開発 |
7 | 安全安心なまちづくりに貢献する技術の開発(防犯予測、ドローン対処、拾得 物情報の合理化等) |
8 | 災害・人命救助に貢献する研究開発 (パワーアシスト技術等) |
9 | 宇宙開発における課題解決のための技術開発 |
10 | 海洋における課題解決のための技術開発 |
11 | CPSによるレーザー加工技術の確立 |
12 | 量子センサを用いたウイルス感染センサデバイスの開発 |
なおSBIR推進プログラムの公募詳細は、こちらのサイトでご確認ください。
・NEDO 公式サイト:「SBIR推進プログラム」に係る公募について
まとめ:NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業」で最適な支援を
この記事では、NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業」について、基本情報や2021年度の公募概要を解説してきました。
ぜひ記事を参考に、「研究開発型スタートアップ支援事業」で最適な支援を探してみてください。
なお経営者コネクトでは、同じ補助金制度である「事業再構築補助金」の応募を考える企業様向けに「無料相談サービス」を行っています。
ご関心のある方は、ぜひ下記サイトもご覧ください。
また以下の記事では、中小企業が活用できるお勧めの補助金13種類を纏めていますので、合わせてお読みください。
【最新】中小企業が利用できる補助金・助成金13選!目的・金額・条件を徹底解説